自分では勘が鋭い方ではないかと思っていました。
初対面の人でも大抵はすぐどんな性格かわかりますし、相手がどんな気持ちか把握が難しいという経験はほとんどしたことがありませんでした。
そのことも、発達障害のことを調べていても自分がASD(アスペルガー症候群)だとは気づかなかった原因の一つだと思います。
ですが、これまでたった一人だけではありますがとても感情をかくすことが上手い人がいらして、自分の失言でひどく怒っているということが人づてに伝わってきて驚愕したことがありました。
私は自分を過信していたのです。
考えてみると、私は直感が鋭いというよりはむしろパターン認識がそれなりにできていたらしかったのです。以前も書いたように、人の表情が読めないので相手の表情を読んでいるのでもなく、勘が優れているのでもなく、自分の経験を参照していただけだったようです。
だから、それまで経験したことのないパターンを示す人がいると、対処できなくなってしまう。
それまで私の周囲には、怒っているとそれをただちに表に出す人しかいなかったということに思い当たりました。
それ以降は、そのようなパターンの人がいるということがわかりましたので、それに当てはめて認識するようになったと思います。
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