昨日も書きましたが、私は陰謀論や疑似科学に対して若干憤りを感じています。それは、例えばヒアルロン酸入りの化粧品から新型コロナウイルス陰謀説に至るまで、日常的に様々な形で目に入ります。
精神障害や発達障害に対するスティグマに関心があって調べているのですが、その中心になるものは人間の固定観念、先入観、思い込みといったものでした。
これらの認知バイアスは、疑似科学や陰謀論を信じてしまう心の働きと同じものです。
偏見のない人は私を含めて存在しませんが、人には思考を省略したがる傾向があると思います。それは、エネルギーと時間が限られているためにそのように出来ているので、日常生活を送る上では有用なことです。
また、疑似科学に関しては、科学と疑似科学との境界は私が考えていたよりも曖昧なようです。それは、日々進歩するものであれば当然なのかも知れません。
ですが、とりあえず専門家ではない人が日常生活で疑似科学や陰謀論から身を守るには、義務教育程度の知識があれば足りるのではないかという印象を受けています。
そのような意味で、日本の義務教育は決して捨てたものではないと思います。
ただ、自分を省みて思うのですが、直感と論理的な結論が矛盾するときに、直感と反する結果を受け入れることはとても難しいです。
昔、最初に地球が丸いことに気付き、丸い証拠を集めて考察した人は、その意味ですごいと思います。
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