フルーティシプレの投稿の続きです。
フルーティシプレは、フルーツの甘さをメインにしたものとシプレの渋さをメインにしたものに分かれるのではないかと思います。
前者はファムやディオラマなど、後者はディオレラやイヴサンローランのY(イグレック、1964年)などがあります。ミツコはどちらともつかない感じでしょうか。
Y(ミシェル・ハイ)
- トップ:アルデヒド グリーンノート ハニーサックル ガルバナム ガーデニア ピーチ ミラベルプラム
- ミドル:ヒヤシンス オリスルート イランイラン ジャスミン チュベローズ ブルガリアンローズ
- ベース:オークモス シベット ベチバー パチュリ サンダルウッド ベンゾイン スティラックス アンバー (fragranticaより)
1970年代に流行するグリーン系の先取りというか走りという感じのフレグランスです。シャネルのクリスタルと19番を足して割ったような印象もあります。もしも柑橘系の香料が入っていたら、ジバンシイのIII(トロワ、1970年)になりそうです。似た香りが沢山あるということで、これでなくてはならないという香りとは言えないのですが、きちんとまとまったかっちりした部分を感じます。
ミシェル・ハイはパコラバンヌのカランドル、ピエールバルマンのイヴォワールなどを調香しています。言われてみればこの3つの香りはイメージが似ています。
ボトルも70年代風というのかすっきりと飾り気がなく、ユニセックスでも使えそうなそんな香りです。
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