カーソル

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今日ある動画を見ていて、これまでずっと抱いていた疑問が解消したので記事にしようと思います。

私は誰かと接する時、いつも入力待ちのカーソルのような感じになっていました。無意識にそうなるのですが、すべて相手の指示待ちというかとにかく全面的に相手に合わせるような感じです。仕事などで時々自分が話をリードしなければならない場面でもそうなってしまって、相手に怪訝な顔をされることもあります。

それは私の生育環境というのか、親などがまるで私には自分の意思がないかのような扱いをずっとして来たことと無関係ではないとは思っていました。以前にも記事にそのようなことを書いたような気がします。父などは私に「お前は自分を殺しきることができるから偉い」(つまり自我を殺さない場合お前に価値はない)とまで言っていました。

そしてそれは間違ってはいなかったと思うのですが、もう一つ理由があって、それは私が発達障害だからだったということがこの動画を見てわかりました。

以前、アスペルガー症候群(ASD)の人の中にも空気が読める人はいると言っている人とTwitterで知り合ったことがありました。私も自分自身が空気が読めないとはあまり感じたことがなかったのですが(自分でそう思っているだけかも知れないということはさておき)、それはこの動画で言う自他境界線が手前に来過ぎている状態のようです。つまり、相手に振り回される状態というのか自分が置き去りになっている状態というのか、相手の示すサインを読み取るべく全力を傾けていたからで、定型発達の人のように努力しなくてもそれを感じる(すなわち空気を読む)ことが出来ていた訳ではなかったのです。

道理で、人と接した後にはヘトヘトで疲労困憊していた訳です。

空気を読むために全力を傾けるので、例えば相手の思っていることを察することは出来たのに受け答えができなくなってしまったり、言いたいことが言えなくなってしまったり(自分に言いたいことがあったことには後で気づく)といったことばかりです。

うつになって最初に病院に行った時に、どうしてうつになってしまったのかを医師に聞くと「遺伝と環境の相互作用」という答えが返ってきましたが、まさしく 発達障害の素因+親など周囲の私に対する接し方=うつ ということなのだと納得しました。

自他境界が曖昧かつ相手に振り回されるタイプの発達障害の子供は、それでなくても自尊感情があまり育たないと思うのですが、周囲に人格障害的な人(自他境界が曖昧かつ侵入してくる)がいた場合それに振り回されてしまうことがあり、人間関係全般がそういうもの(自分は受け身一方)だと認識することにより、さらに自尊感情が育たない状態になります。そしてそういう状態(無力感を覚える)だと疲弊するというかエネルギーを消耗します。

ということで、結果として自他境界線の曖昧さがうつになりやすい状況や精神状態を招くのだ、ということを書いておこうと思いました。

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