先日とある化粧品メーカーからダイレクトメールというのかパンフレットが来たのですが、「自分史上いちばん可愛い私に」「100%、可愛い私へ」という文言が踊っていて、自分は歳を取ったなと実感しました。
もう、そこの商品がメインターゲットとしている年齢をはるかに超えてしまったのでしょう。
「可愛い私」を目指す自分を好きでいられるのは、若い人の特権です。
50過ぎのおばさんになると、自分を「可愛い」と思うことも自己愛を発揮することも、世間も許さないでしょうけれども(笑)そもそも自分自身がそれを許すことは出来ません。
と言っても私は若い頃から童顔が悩みの種で、職場でも「女の子」扱いされることが多かった(今でもそんなことがあります)のでどうしたらかわいいと言われずに済むかということをいつも考えていました。
小柄で童顔な女性に生まれつくと、中身はどうあれ勝手にかわいいというのか女性らしい優しい人間だと勘違いされることが多いです。そして、そうではないことがわかると今度はうるさい女だと決めつけられることもあり、そういう意味でも困っています。
多くの人は、微妙な年齢の女性というと「かわいい女の子」「うるさいおばさん」のどちらかしか類型を知らないので、どちらかに当てはめてしまうのでしょう。ステロタイプな思い込みから自由になることは難しいのだと思います。
そして、かわいいかどうかはともかくこのキャッチコピーの言葉のような、自己愛を抱くというのか自分を好きになるということは私にとっては非常に抵抗感のあることなのですが、それは親から憎しみの対象にされてきたという経験がそうさせるのかも知れません。
いずれにしても私自身の問題で、製品やキャッチコピーにはまったく罪はないです。
20年くらい前の商品ですが、ネロリとローズのフレグランスなどは大好きでした。上記のリンクはしばらくしたら消去します。
余談になりますが、かなり前の映画に主人公がアメリカの若いエスタブリッシュメントで裏の顔は殺人鬼というものがあって、主人公がシャワーを浴びているシーンでこのメーカーのシャンプーがちらっと映っていたことを何故か記憶しています。
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