バラの香りのフレグランスは、無数にあると言っていいと思います。その中で最も私が好きなのはゲランのナエマ(ジャン=ポール・ゲラン、1979年)です。
- トップ:ローズ ピーチ アルデヒド グリーンノート ベルガモット
- ミドル:ブルガリアンローズ ヒヤシンス イランイラン ライラック ジャスミン リリーオブザバレー
- ベース:ベルーバルサム サンダルウッド パッションフルーツ バニラ ベチバー (Fragrantica より)
一口にバラの香りといっても生のバラに近い香りから、青っぽい酸味のある香り、フルーティな香り、濃厚な香り、化粧品のような香りと様々なタイプがあります。ナエマはフルーティなバラの代表ではないかと思います。ディシラのラ・サントゥールもフルーティな感じがして好きです。
私が最も生の花に近い香りだと思ったのはアニックグタールのローズアプソリュなのですが、2−3時間で香りは儚く消えてしまいます。メートルパフュメールエガンティエのローズオピュラントも生の花に近いですが、グタールよりもゴージャスな香りです。
青っぽい香りで有名なのは、パヒューマーズワークショップのティーローズ、ポールスミスのローズ、ペンハリガンのエリザべサンローズ、ディプティックのオードローズなどではないかと思います。ボディショップが出しているローズの香りも青っぽいものが多いような(アトラスマウンテンローズなど)気がします。
濃厚な香りとしては、フレデリックマルのユヌローズを挙げられると思います。トリュフや赤ワインの香りが含まれているそうです。
日本のメーカーのバラの香りは、どちらかといえば化粧品っぽい感じがします。数多くの化粧品にバラの香りが使われてきたので、バラの香りを嗅ぐと化粧品の香りを想起するということなのかも知れません。資生堂のホワイトローズナチュラルや芳純は清楚な感じ、ディシラのロードサントゥールやクレドポーボーテのローズシナクティフはアロマティックな感じです。
バラの香りは数が多く集め切れていないです。ソリフロール以外にも、バラの香りが含まれたフレグランスとなるとどれくらいの数があるのか見当がつかないです。ですが、手持ちのソリフロールものだけでもそれぞれの表現の違いが興味深いです。
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