これまでたった1度だけ、正夢というのか一度夢で見た光景が後日目の前に現れたことがあります。
それは3年前の、このブログにも何度か登場した伯父の葬儀の日の光景です。その日は、東京には珍しくどか雪が降った翌日でした。タイヤにチェーンを巻かなければならないほど都内で雪が降るのは10年に1度あるかないかなのですが、伯父の葬儀の日がそんな日でした。前日の昼に新幹線で東京駅に着いた頃から降り始めて、どんどん積もりました。雪に慣れていない人が多いので、道路は朝からひどく渋滞していました。
その数ヶ月前夢で見たのは、明るい車の中で自分が光る箱のようなものを持って座っている光景でした。光がきらめいてとても眩しくて目を細めたこと、紫の服を着た人がそばにいたことを覚えています。リアルな感じでした。
夢を見た時点で伯父はすでに入院中でした。
葬儀が終わって斎場からのろのろ運転のタクシーに乗って伯父の家まで向かうため、骨壷を持って助手席に座らされた時に、この光景はその夢で見た光景だ、と強く意識しました。
朝には雪は止んで太陽が出ていたのですが、太陽の光が積もった雪に反射して車内が明るく照らされていて、渡された骨壷には金色の布の袋が被せられていたのです。
もしかしたら、単に似たような光景を夢で見たことがあるだけで、現実の光景に合わせて記憶を勝手に再構成してしまったのかも知れません。紫の服を着た人物は、現実にはいなかったからです。
ですが、私には縁の深い肉親の葬儀でしたしそのような経験はその時まで一度もなかったので、誰かが何かを知らせてくれるつもりで見せてくれた夢だったのかも知れません。
写真は、宿泊していた吉祥寺の駅前で当日の朝撮影したものです。
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