否定

未分類

他人の価値観の内在化、ということで戦後の精神について書きました。

自己否定や破壊の後の虚無が戦後70年以上に渡って続いているのですが、今回の新型コロナウィルスのパンデミックでわかったのは、外的ストレスが加わると否定したはずの戦前の精神のあり方に簡単に戻ってしまうということでした。現代の日本人の精神が過去の否定に終始している空洞だからです。

私自身がそうなのでわかるのですが、精神が空洞だとよって立つ自己というものがなく、従って相手も存在しないので社会生活が蜃気楼のようで、生きているという実感は皆無です。

ですので、何かあったら簡単に過去を繰り返してしまう。一度鬱病になった人が何かのきっかけで鬱を再発してしまうことに似ています。

鬱に再度ならないためには、人によっては投薬と休養に加えて脳の使い方を変える(システムの再構築をする)ことが必要になる場合があると思います。

それは、例えて言うならば建物を使いながら建て替えるというのか、コンピュータを使いながらOSを変えることに該当するので、労力と時間がかかる作業です。しかも使える材料は過去の残骸がメインです。

面倒で辛い作業ですが、瓦礫をよりわけて使えるものを探し、捨てるべきものを捨て、作り替えるものは作り替える以外にないような気がしています。

Comments