発達障害を抱えている人は、共感性に欠けるというようなことがよくいわれます。
私は、自分が共感性に欠けるところがあるということに長い間気付かないで過ごしていました。
自分では覚えていないのですが、子供の頃みつばちハッチというアニメを見ていたそうで、それを知った父がテーマ曲の入ったレコードを買ってくれたのだそうです。そして、私が喜ぶと思ってそのレコードをかけたところ、いきなり泣き出したので驚いたそうです。
どうやらそのアニメは、悲しい話であったか悲しい場面があったかしたらしいのです。そのように、それなりに感情表現をする子供だったので、自分が人の感情を読めないとはついぞ気付かないでいました。他人の感情にいったん気付けば、それを無視するようなことはなかったのでなおさらです。
ですが、私が気付くことができるのは強い感情や単純な感情だけであって、微妙な感情やうつろっていく感情などには気付きません。もしも気付くことがあったとしたら、それなりにパターン認識が出来ているに過ぎないのです。
例え感情表現が豊かであっても、他人の感情に気付くことが出来るとは限らないようです。
Comments