寛容

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今日はクリスマスイブです。

クリスマスを祝い、初詣に行く。七五三や成人式をして、ハロウィンの仮装もする。教会で結婚式を挙げて、葬式では僧侶が読経し、戒名を貰う…そんな日本人は節操がないとも言われますが、良く言えば宗教的に寛容なのだと思います。

それは、八百万の神として自然や他国の神に敬意を払う伝統があるからなのでしょう。災害が多い島国で身を寄せて生きるには、そうすることが最善だったに違いないと思います。

一神教の神は、自分以外のものを崇拝することを厳しく禁止します。そして、信者でない者を改宗させようとします。世界の歴史を眺めると、残酷な争いの多くは一神教が引き起こしたものと言っても過言ではないと思います。

日本の神々とどこか似たところのある、人間的なギリシャ・ローマ神話の世界の当時の人にとっては、ユダヤ教・キリスト教などの信者は今の私がカルトだと考えている集団に見えたのではないかと思います。ユダヤ教にもキリスト教にも迫害の歴史がありますが、カルトは既成の社会秩序にとって脅威なので、それはある意味当然のことだと思います。

私自身は、節操のないあいまいなものであっても、人間以外の存在を神と捉えて敬意を払う日本人的な宗教意識は、決して間違っていないと思っています。自分の信じるものであっても他人には強制しない、というところも。

そんな訳で、今年も大極殿さんでクリスマスケーキを買いました。

大極殿さんのクリスマスケーキは、スポンジの代わりに看板商品でもあるカステイラを使っておいでです。私はずっとケーキのスポンジはクリームを載せる台で、どれも味は変わらないと思っていましたので、初めて食べた時にはその美味しさにびっくりしました。

和洋折衷もいいものだと感じます。

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