鬱病になった人がいる場合にはその人の内面がよく問題にされて、例えば鬱になりやすい性格をしているであるとか、考え方が原因ではないかと言われたりします。
もちろんそれは誤りではないと思うのですが、家族などの周囲の人の接し方にも原因があるように私には思えます。
私の家族は、皆どこかしら人との接し方がおかしい人だったと思います。それも決定的に誰が見てもおかしいというのではなくて、それぞれがどこか少しずつおかしくて、その歪みが私の鬱病となって現れたとでも言うのでしょうか。
例えて言うならば、私の飲む水に毒が入れられていたとして、それぞれの入れた毒は致死量には満たないけれども全体としては致死量であったというような感じでしょうか。
おそらくそれは社会全体にも言えていて、鬱病になる人は社会の病気を病んでいるという側面があると思います。社会の歪みが鬱という形で現れている。
その根本には、人を個人として尊重しないという態度がある。
それが私の実感なのですが、そのようなことを患者が発言すると「周囲のせいにして甘えている」と捉えられてしまう気がするので、せいぜいこうしてブログに書くことくらいしか出来ません。
甘えに関しては、周囲に甘えるような人は鬱にはならないと思います。むしろ、周囲がその人に甘えていることが多い。そんな印象を抱いています。
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