誤算

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昨日の続きです。

伯父と父は零細企業をやっていた訳ですが、どうやって誤魔化したのかその会社は厚生年金はおろか健康保険にも入っていませんでした。年金については、保険料を払うよりは自分で運用した方がいいと思ったからだそうで、健康保険については健康に自信があったからだそうです。そこで働いている人も皆そんな意見だったようです。

バブルが崩壊したのが父の誤算の1つ目で、もう1つの誤算は伯父が思ったより長生きしたことです。バブル崩壊によって投資がうまくいかなくなったばかりか、会社の経営も傾き、会社を清算することになりました。伯父は一時心臓病を患っていたり、バセドウ病になったり糖尿になったり大腸癌になったりしましたが、88歳まで生きました。

以前書いたように、会社の利益を吸い上げていた伯父にはそれなりの財産が出来ていたようですが、父はそうはいかず預金を取り崩して生活していましたので、私が少しですが援助していました。私の健康保険に2人を入れたりもしました。

一方、伯父夫婦は稀に気が向いた時に両親や私にまとまったお金を渡すことで、私たちを支配しようとしていました。

両親と顔を合わせると決まって伯父夫婦の批判と愚痴を聞かされましたが、一体私に何が出来たでしょうか。

伯父が亡くなった今、残った3人はおそらく今後生活するのに困ることはないと思いますが、今度は私が彼らの財産をあてにしていると誤解しているようです。

面倒なので誤解を解くこともしていませんが、そのためあまり私と関わらないようになってくれているのは好都合です。

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