このところ、人は外見で判断しがちであるというようなことを書いています。
私は仕事で初対面の人を面接することがあるのですが、第一印象は意外と当たることが多いような気がしています。
それは主に外見を見て判断する訳なのですが、最近はルッキズムといって見た目で人を判断することは間違っているという考えがあるようです。
けれども、人間がそれから逃れることは至難の業なのではないかと思います。
相手がどんな人か見た目でとっさに判断することは、自分の身の安全を図るためには重要なことだからです。
例えばすれ違う人の性別と大体の年齢は、多くの人が瞬間的に無意識のうちに判断しているのではないかと思います。見分けにくい人も中にはいますが、多くの場合それほど誤った判断はしないような気がします。日本は比較的治安がいいので、例えば街中や乗り物の中で周囲にどんな人がいるかことさら注意する必要はあまりないですが、そうではないところにいる人はもっとそのような勘を働かせて暮らしているのではないかと思います。
ですので、面接などで完全に公平を期すとするなら、姿はまったく見えないようにして、声も機械を使って人工的に変えて聞くくらいにしないと難しいと思います。
人を見た目で判断しない、ということは道徳的には正しいことなのかも知れませんが、少なくとも普通の人間にはほぼ不可能なことではないでしょうか。
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