かなり前のことですが、駅で１０万円の現金を拾ったことがあります。銀行の封筒に入っていたので、おそらく銀行で引き出してそのまま落としてしまったのでしょう。
拾ったのは、神戸に赴任するためそれまで住んでいたところを引き払って、新幹線に乗るために東京駅に向かう途中のことでした。座席を予約していたのですが、落とした人は困っているだろうと思って急いで駅前の交番に届けてそのまま忘れていました。
半年後のある日、落とし主が現れなかったのであなたのものになりますという連絡が警察からあってびっくりしました。受け取る場所が市ヶ谷の警察署だったのでどうしようかと思いましたが、その後東京に行く用件があったついでに立ち寄ったことを覚えています。
私自身は小銭を除いて現金を落としたことはありませんが、財布を２回落として２回とも戻って来ました。結構血の気が引く体験です。
１回目はドトールで落としたらしく、店員さんが預かってくれていました。ドトールには出勤前にコーヒーを飲みに立ち寄ったため、仕事中に落としたことに気づいて真っ青になりました。けれどもしなければならない仕事があったので、結局タイムカードを押してからあちこちを探すことになりました。当時は就職したばかりの新人だったのですが職場中を探してうろうろしていため、早速そそっかしい人間だというレッテルを貼られることになってしまいました。
２回目は帰宅途中のバスの中で落としたらしいのですが、勤務先の身分証が入っていたので夜間に警察から勤務先に連絡があって、勤務先の守衛さんから私に電話がかかって来ました。やはりかなり恥ずかしい思いをしましたが、現金は少なかったのでいいとしてクレジットカードやキャッシュカードなどを全部止めた後に見つかったので、復旧するのが大変でした。拾ってくれたのは年配の女性で、少ないですがお礼をしました。
こうして思い返すと、やはり日本は治安がいいと実感します。
最近は大きなリュックにして、何でも手に持ったりポケットに入れたりせずにとりあえずリュックに入れるようにしているせいか、何かを落としてしまうことはなくなりました。
Comments