鬱がひどかったときには毎日一体何のために生きているのか、とずっと考えていました。
自分が何のために生きているのか、教えられたこともないし、当然考えてもなかなか答えは出ません。
そんなときに田川建三氏の著作を読んでいたら、宗教とは食べて寝るためのものだ、という言葉がありました。
食べる、あるいは寝る、ということについては社会や人間関係すべてが含まれる、というように説明されていました。美味しく食べ、安心してぐっすり眠るためにはさまざまな人や物と関わらなければならない、というように。
それを読んで、宗教の存在意義だけでなく、人が何のために生きているかといえば、結局は食べて眠るためなのではないかと思いました。
それほど重要なことは他にないように思えたからです。
鬱になると食欲もなかったり、夜眠れなくなくなったりします。
そんなときには、何のために生きているのかなどと考えず、食べたり眠ったりすることに専念した方がいいのかもしれません。そのために生きているのですから。
特定の宗教を信じているわけではありませんが、その言葉を読んでからは少し気が楽になりました。
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