分離

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昨日の続きです。

反抗期は、子供が親から独立するための最初のステップだと思います。

どんなに素直で従順な人でも、その時期が来れば親に対する反抗心や拒絶などが芽生えるのが普通ではないでしょうか。

ところが親の方が未熟であったりする場合、意識的か無意識的かを問わず子供との心理的分離に不安を感じ、それを子供が読み取ってしまうことがあるのではないかと思います。

読み取って親の(潜在的)意志に沿うように行動する結果、分離すべき時に分離できない状況になることがあります。

これがよく言われる親子の関係逆転というもので、表面的には仲のいい親子に見えても、実際には子供の方が親の役割を果たさざるを得ず、親の方も未熟な状態を脱することが出来なくなってしまいます。

このような状態から双方が抜け出すことはとても難しいのですが、続けていても心的エネルギーを消耗します。

親の介護問題の発生など親が弱ってしまう前に基本に立ち返って、子供が親から独立するのが本来の姿だということに親の側が気付かないと、子供を一生縛り付けるだけの存在になってしまうのではないか、という気がします。

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