真髄

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オペラといえばカルメンや椿姫ですが、バレエといえば白鳥の湖です。今日は白鳥の湖について書こうと思います。

何故白鳥の湖がそれほど有名になったのかというと、何よりまずチャイコフスキーの音楽が優れていたからではないかと思います。バレエ音楽には2種類あって、そのバレエ作品のために作曲されたものと、曲が先にあって後からバレエが振り付けられたものがあります。白鳥の湖はチャイコフスキーの3大バレエ曲の1つで、前者に該当します。

そんなバレエ音楽の中には、バレエを見ずに音楽だけ聴くとなんとなく物足りない感じがするものがありますが、白鳥の湖は音楽だけ聴いても鑑賞に耐えるのではないかと思います。

次に、衣装などを見ていて楽しめるという点があります。第一幕は貴族のダンス、第二幕・第四幕は白鳥達の踊り、特に第三幕は各国の踊りがあり、スペイン・ナポリ・ハンガリー(チャルダッシュ)などの民族風衣装を見るだけでも楽しいです。

舞台も、宮殿の庭→湖→宮殿の舞踏室→湖と移るので、大道具・小道具の腕の見せ所です。

主役の女性ダンサーには、白鳥のオデットと黒鳥のオディールの演じ分けや第三幕の32回のグラン・フェッテ・アントゥールナンの披露など、高度な表現力やテクニックが求められます。

Swan Lake Act 3 Odile coda fouettés – 7 various ballerinas for comparison

動画はそのグランフェッテのシーンで、7人のダンサーを比較出来ます。違う曲が使われているのはバージョン違いがあるからで、ブルメイステル版を上演しているものです。余談になりますが、バレエではしょっちゅうダンサーがこのようにクルクル回っているイメージがあるのではないかと思います。その場でクルクル回ったり、円を描きながらクルクル回ったりといった表現は、踊っている役の精神の高揚を表すので一番盛り上がるシーンによく使われます。

バレエはソロやパ・ド・ドゥ(男女2人)で踊るだけのものではないので、第二幕・第四幕ではコール・ド・バレエ(群舞)を楽しむことも出来ます。三羽の白鳥の踊り、四羽の白鳥の踊りなどの有名なソリストの踊りもあります。

また、長く愛されてきたことから白鳥の湖には上記のように様々なバージョンがあり、例えばエンディングにはハッピーエンドのバージョンとそうでないバージョンがあります。初演は王子とオデットが死んでしまうエンディングでしたが、後になってハッピーエンドのバージョンが出来たそうです。私が見たことがある中には、2人が天国で結ばれるというものもあったように記憶しています。

初めてバレエに触れた人でも、これがバレエというものなのかとわからせて貰えるのにはうってつけの演目が白鳥の湖だと思います。そして、裏方を含めてそのバレエ団全体の集大成というのか、それぞれの個性をよく表すのも白鳥の湖だと思います。

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