玲瓏

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フルーティシプレの投稿の続きです。

シャネルの香りには独特のベースがあってすぐシャネルだとわかるものが多い中、クリスタルは珍しくシャネル「らしくない」香りではないかと思います(ただし、よく嗅ぐとベースのベチバーがシャネルらしさを示しているのがわかります)。

クリスタル(EDT)(アンリ・ロベール、1974年)

  • トップ:シシリアンレモン ベルガモット
  • ミドル:ヒヤシンス ブラジリアンローズウッド ハニーサックル ジャスミン
  • ベース:オークモス ベチバー (Fragranticaより)

クリスタル(EDP)(ジャック・ポルジュ、1993年)

  • トップ:マンダリンオレンジ
  • ミドル:メロン ジャスミン ピーチ イランイラン
  • ベース:オークモス ベチバー (Fragranticaより)

クリスタルはまずオードトワレが作られ、オードパルファムは後で作られました。調香師も違っています。オードトワレはシャネル19番などを調香したアンリ・ロベールによるものです。オードパルファムは20年近く後にジャック・ポルジュ(ココ、アリュール等)が調香したもので、濃度が違うだけでなくトワレよりもやや甘くまろやかな感じの香りになっています。

いずれも爽やかですっきりしていると同時に、名前にふさわしく透き通った美しい香りだと思います。特に私が好きなのはオードパルファムの方で、品の良さを感じます。

クリスタルの香りを嗅ぐと、「玲瓏」という言葉を思い出します。

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