音響

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私の部屋の前には、通りを挟んで小さなプレハブのような事務所とその手前に車が何台か停まっている駐車スペースがあります。敷地の前にある鉄の枠にロープのようなものが張られ、誰も侵入できないようにしてあります。

一日に2回、真夜中とお昼頃に所有者と思われる人が車を連ねてやって来て、別の車に乗り換えてどこかに行きます。何故それがわかるのかというと、何度も大きな音を立ててドアの開け閉めをするからで、5分から10分くらいの間なのになんでそんなに開け閉めする用事があるのかといぶかる程です。中年の女性と、その父親と思われる年齢の人2名なのですが、時には驚くほどの大きな声で何か怒鳴り合っていて、夜などは誰かが酔っ払って喧嘩でもしているのかと思ったことが何度もあります。

車を止めて、ドアを開けて出て閉めて、ロープを外してドアを開けて入って閉めて、中に入って車を停めて荷物を移動させるために開け閉め、乗り換えて開け閉め…

車のドアの開け閉めは意外と大きな音が出るものですが、思いっきり力を入れて開け閉めしているのと何回もするので、窓を開けていなくてもバン!バン!という音で彼女らが来たことがわかるくらいです。特に夜は周囲が静かなこともあってうちのマンションの外壁などに音が反響するため、窓を開けて寝ていたりするとそれで起きてしまうことがあるのですが、苦情などは言えないでいます。

それは見るからに一癖ある人というオーラがあるということもありますが、一度通りかかった車の人とトラブルになっていたところを見てしまったからです。

そことうちとの間にある道路は一方通行なのですがわかりにくいらしく、逆走して来てしまう車が結構あるのですが、ある日そのような車が入ってきて問題の駐車スペースのところで一方通行に気づいたらしく、問題の女性が道路脇に置いている鉢植えに擦ってしまったこともあって慌てて車を止めました。たまたま来ていた問題の女性はそれを見て、「ここは一方通行」「でもこの駐車スペースはうちのものなのでUターンに使うな」「鉢植えが壊れたので弁償しろ」というようなことをすごい剣幕で次々とまくしたてました。

結局、逆走して来た人はお金を払った上にバックで一方通行の出口(入ってきた箇所)まで戻る羽目になりました。

ですが、車が鉢植えにぶつかったとはいえ、壊れてはいないのをベランダにいた私は見てしまいました。車の方向転換だって、バックで戻らせるくらいならさせてあげたらいいのにと思わなくもないです。

昔のファミコンのスーパーマリオブラザーズに、土管から時折出てくる植物で花がギザギザの歯が生えた口のようなもので歯が開いたり閉じたりして、触れたらマリオが死んでしまうというもの(今調べたらパックンフラワーというものだそうです)がありましたが、それを連想しました。

世の中に触れてはいけない人というものはいるものです。触らぬ神に…です。

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