精神科に生まれて初めてかかったときのことです。以前にも書きましたが、どうして鬱病になってしまったのか医師に聞きました。それに対する答えは、遺伝と環境の相互作用だというものだったのですが、もう一つ答えを頂いていて、それは考え方の癖だというものでした。
例えばコップの水が半分になったとき、まだ半分あると楽観的に考える人と、もう半分しかないと悲観的に考える人とでは、後者の方が鬱になりやすい。
よく引き合いに出される例です。
実際に鬱になってみて、私の考えは少し違うものになりました。
鬱になったから悲観的に物事を考えてしまうのであって、悲観的に物事を考えるから鬱になるのではないと思うのです。
というのも、私はもともと物事を悲観的にも楽観的にもどちらにも考えていたからです。鬱病を自覚した以降は、顕著に悲観的になったように感じます。
水がもしも半分より多ければ楽観的に、少なければ悲観的に捉えるのが普通で、半分ちょうどなら私はどちらでもなくニュートラルに捉えるだろうから、ということもあります。
コップの水の例は、例として不適切なのかも知れません。
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