鬱病になってから、多くの精神医学に関する書籍に目を通しましたので、一般的な精神疾患については一応の知識を得ました。その中にPTSDという病気があり、何らかのトラウマ体験のあとにそれを抑圧していると鬱症状などが現れ、ふとしたきっかけでトラウマがフラッシュバックしてしまう、というようなことが書いてありました。ドラマや映画などにもそのような人が登場するものがあります。
また、ASD(アスペルガー症候群)を抱えているとトラウマがフラッシュバックしやすいというようなことも、どこかで読んだ記憶があります。
私の場合、記憶を封印するというよりは、むしろ過去を忘れたいのに忘れられない状態でしたので、自分の経験がトラウマ体験であったかどうか、また、ついそのことについて考えてしまうことがフラッシュバックに該当するかどうか、自分では判断がつきません。
いつも嫌な記憶とともに生きている、というのが私の日常です。
ですが、トラウマあるいは精神的外傷やフラッシュバックといった言葉の感じが大袈裟なので、単に嫌なことを忘れられないといった程度の自分の現状に当てはまらないような気もするのです。
ともあれ、小さな地雷がいっぱいあるところを歩いている感じがするのは確かですが、その地雷が爆発しても、一つ一つの威力は大したことがない、といったところでしょうか。
そんなしょぼいものに、トラウマやフラッシュバックといった大袈裟な言葉は似つかわしくないという思いは捨てられません。
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