昨日の続きです。
私が生まれて初めて自分の死を意識したのは13歳の時でした。
松任谷由実さんの新しいアルバム(当時はレコード)のその曲を初めて聴いた時のことを、今でも覚えています。
それはREINCARNATIONというアルバムだったのですが、最後の「経る時」という曲を聴いて、人は年老いてやがて死ぬ存在なのだと初めて意識したのです。雷に撃たれたような感じでした。
アルバムタイトル自体が輪廻で、死と生まれ変わりのイメージです。
ポップなラブソングが続いた最後にとても静かな曲があるので、そういう意味でも印象的な曲なのですが、中学生だった私が受けた「死」のイメージがあまりにも強かったのか、耳にするたびにうっすら恐怖を感じてしまい、そのあと何年も「経る時」を聴くことにためらいを感じていました。
今でも、桜の時期になるとこの曲を思い出します。
恐怖を感じたと書きましたが、穏やかな優しい曲です。動画は見当たらなかったのですが、とてもいい曲なのでぜひ一度聴いてみて下さい。
その代わりに、私が彼女の作品の中で最も好きな曲の動画をご覧ください。1975年の曲ですが、コード進行が天才的で今でも斬新です(動画は公式のものではないようなので、リンクは後日削除します)。
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