バスの窓からの眺めです。
最近私はあまり本を読まなくなってしまいました。特に、文学系の新刊書などはほとんど読みません。ここ数年仕事関係以外で最も多く買うのは経済学系の本、ついで科学系の読み物、そして古典作品の文庫本です。
京都のジュンク堂書店が閉店になってしまい、とても残念です。京都の丸善はいったん閉店したのちに復活したのですが、丸善がジュンク堂書店を吸収した後も京都のジュンク堂書店は丸善とは違っていました。
何が違っていたのかというと、ただ売れる本をそのまま並べていたのではなく、関連書籍をうまくまとめて並べてくれていて、探したり調べたりする手間を省いてくれていました。もちろんどんな書店もある程度はそうされていますが、京都のジュンク堂書店はきめ細やかだったと思います。プロが関与されていたのでしょう。
これまで最もいい書店だと思ったところは、神戸元町にあった海文堂書店でした。小さいといっていい規模の書店でしたが、並べてある書籍にきちんと目を通して紹介されていることが伺えるとともに、内容をまとめたポップが多くあり、書籍に対する愛情を感じました。2階は古書店になっていました。海文堂書店もかなり前に惜しまれながら閉店してしまいました。
その一方で、京都には数多くの古書店があります。河原町の繁華街にも何軒かあります。春夏秋と古書まつりが開催され、多くの人が訪れます。春はみやこめっせ、夏は下鴨神社、秋は百万遍知恩寺が会場になっています(冬は古書会館で小規模に行われています)。私も神戸に住んでいる頃から行っていますが、今年は新型コロナのパンデミックで春夏と中止になってしまいました。
新刊の書店には新刊の書店の、古書店には古書店の楽しさがあります。
ですがこのままでは書籍はネットに取って代わられ、私のような本好きは化石のような存在になるのかも知れません。というより既になっているのかも知れないとも思います。私の読書は半ば現実逃避なのですが、子供の頃は図書館の帰りなどは本を読みながら歩いていました。あまり東京に戻りたいとは思わないのですが、神田の古書店街にはまた行きたいです。
街の書店は大事にしたいと思います。
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