突如

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以前、大学では法学部に進学して失敗したと思ったというようなことを書きました。

それは高校3年の春休みに『現代法学入門』を読んでさっぱり関心が持てなかったからでしたが、入学後に講義を受けてさらにその思いが強くなりました。

法学入門という位置づけの講義で、確か必修科目ではなかったかと思うのですが、先生が前置きなく突如BGBの話から授業を始められ、呆然としてしまったことを記憶しています。先生は黒板にドイツ語混じりのキーワードのみを達筆で羅列され、さらに私の当惑は深まりました。

サヴィニーの法典論争がご専門の先生だったのですが、そんなことは知らずに履修した学生が私でした。もちろん前提知識などある筈もありません。

つまり高校までの教育内容と大学のレベルが違い過ぎたのですが、私が入学するよりもっと前の大学はさらにアカデミックな存在で、英語などの外国語で授業をし、卒論なども外国語で書いたようです。

もしかしたら今は、特に私大でそんな入門講義をしたら学生から批判されてしまうのではないかと思います。

ですが、30年前の自分のことを思い返すと、一応大学受験を通ったというだけの根拠のない自信を叩き潰してくれると同時に、学問・学識というものを肌で感じさせてくれた貴重な経験だったと思います。

ただアカデミズム云々はともかくとして、私の法律というものに対する抵抗感はさらに強くなり、それはいまだに私の中にくすぶっています。抵抗感の内容は、要するに法とはお金や権利に関わる面倒臭いことに過ぎないというものですが、それは決して間違ってはいないと思います。

また大学ではよく、法律学は屁理屈をこねてなんぼ、屁理屈をこねて初めて一人前の法学部生だというような言葉を聞きましたが、そのたびに私はそんなことを学びに大学に来たのではないのに、と思っていました。今でもそれは変わりません。

BGB(ベーゲーベー)とはドイツ民法典です。

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