恐怖

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これまで書いて来たように、私自身は大学院にいた頃を除いてお金に困ったという経験はありません。父は8人きょうだいの末っ子で何一つ親から受け継いだものはなかったそうですが、高度経済成長とバブルの恩恵を十分に受けた世代です。

ですが、伯父と零細企業をやっていたので、金銭に関してはとてもシビアでした。高校生くらいの時に母が私に学校用のコートを買ったのですが、購入した金額が当時の金利で100万円の定期預金の金額くらいだ、と言って母も私も酷く叱られたことを覚えています。

母は逆に金銭にはあまりこだわらないように私には見えていて、よくお金のことで父と喧嘩になっていました。

50年も肉親がお金のことで争っているのを見ていたので、私自身はお金に執着することは一切なくなりました。子供がいないせいもあるかも知れません。私にとっては、どんな時間を過ごすかの方がお金よりも大事に思えます。

もちろん、お金に困ったことがあまりないからそう思うのかも知れません。ただ鬱が酷かった頃は、いつ働けなくなって両親などに頭を下げなければならなくなるかという恐怖だけが私の足を職場に向かわせていたような気がします。

何故それほどの恐怖を感じていたかと言えば、育つ過程でお金を巡る両親と伯父夫婦のやりとりを目にしていたからです。とてもではありませんが、彼らに金銭面での援助を求める気にはなれませんでした。

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