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30年近く前、大学を出て一人暮らしを始めたときには、都内でも夜遅い時間まで開いているスーパーマーケットはあまりありませんでした。

勤務先の定時が午後6時だったのですが、最寄りのお店は8時に閉店するので、ちょっと残業があるともう帰りがけには寄れず、例え間に合っても欲しいものが売り切れているということがとても多かったです。

それならコンビニエンスストアで買えば、外で食べればと言っても、薄給のうえ半分以上は家賃に消えていましたので、そんな余裕はありませんでした。今ほど外食が気軽な存在ではなく、スーパーマーケットで今ほど多くのお惣菜が売られてもいなかったと思います。

結局、なるべく土日に買いだめをして、生ものは調理しておくことにしていました。要領の悪さも手伝って、たまの休みがそんな家事で手一杯ということもよくありました。

ネットスーパーがあり、実店舗でもいつでもお店が開いていて商品が並んでいるという状態になったのは、私にとってはそんなに遠い昔のことではありません。小売や流通に携わる人達には感謝するばかりです。

閉店の合図の蛍の光をしばらく耳にしていませんが、あの曲が聞こえてくると、小走りで店内を回っていた当時の自分の姿が目に浮かびます。

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