不思議

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私が好きな映画監督は何故かほぼ自分と同じ年に生まれた人です。

ポール・トーマス・アンダーソン、クリストファー・ノーラン、ニコラス・レフン、ウェス・アンダーソンの4人ですが、たまたまなのか偶然なのかちょうど現在50歳くらいの人たちです。映画の世界では、おそらくもうベテランなのではないかと思います。

同じ世代だから共感している、というのではない感じです。

少し年上の私の従兄弟は映画好きだったようで、それが高じてとあるテレビ番組制作会社でプロデューサーをしていますが、私は特に映画が好きというわけではありません。私自身が生まれて初めて観た映画は、東京から母の実家の高知までフェリーで行ったときに中で上映されていた「ゴジラ対メカゴジラ」だったことだけは記憶しています。

彼らに共通するのが、映像そのものにパワーがあるところではないかと思います。映像の密度が高く、作り込んでいるという感じです。特に、ポール・トーマス・アンダーソンの撮る映像にはキューブリックからの影響を強く感じます。

今は撮影技術が高度になっていますので、目を見張るような映像を簡単に作れるため、何を撮影するのかというのではなく何を撮影しないかということがポイントなのかもしれないという気がします。

そもそも映画は娯楽なので基本的には楽しんで観ればいいのですが、彼らの作品はそうはいかないところがあります。毒や棘があるとでも言うのでしょうか。

動画は、ポール・トーマス・アンダーソンが撮影した当時の恋人のフィオナ・アップルのMVです。ほとんどコストはかかっていないみたいなのですが、写し方が彼らしい作品だと思います。

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