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実は、子供を愛することが出来ない親というのは意外に多いのではないかと私は思っています。

親は無条件で子供を愛するものだということが常識だと思っている人は、たまたまそのような親に育てられただけなのではないかという気がしています。

問題なのは、親自身がそのように思い込んでいて、自分の言動が本当はそうではないのに愛情から出たものだと錯覚している場合ではないかと思います。

子供の方は親のそのような自己欺瞞に気付くことが多く、ダブルバインドに苦しむことになります。ストレートに憎悪を向けられた方がましです。

私自身が親の自分に対する憎しみに気付いたのは、大学生の頃でした。

愛情の皮を被った憎悪は恐ろしいものです。反発すら許されない。

家にいると憎しみを向けられているのを感じるため、身の置き所がないので家にいることが苦痛で仕方ないのですが、私が自由にどこかに行くことも親は気に入らないのです。

当時の私は、それは自分の方に問題があるからだと思っていました。

そんな子供は、普通の人が想像するよりはずっと多いのではないかと私は思います。

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