植物

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かなり前に、同僚の女性の結婚式に招待されたことがありました。

結婚式だと様々なことがわかるのだと思いますが、その女性のご家庭は私の実家よりずっと社会的階層が上で、親御さんにも大切にされて育ったということが感じられました。要するにいわゆるお嬢様というか、お金持ちというよりは育ちがいい人とでも言うべき人です。

それ以来自分が道端で人に踏まれながらようやく生きている雑草とすると、その人は大切にされている美しい鉢植えの植物なので、ずっと引け目を感じていました。

その後、植物は自分では動くことが難しいので、進化の過程で色々な適応力を発達させていることが生態学の本などを読んで知りました。特に、厳しい環境にある高山植物は短い夏の間に一気に芽を出して花を咲かせて実を実らせ、長い冬の間はただじっと耐えています。

高山植物の中で最も私の心を捉えたのはハイマツで、文字通り地を這うように生えている松の仲間です。高い山は風が強いので、地を這って成長するしかないようです。高山地帯であることを示す指標にもなるハイマツの枝は、一年に直径が多くて1mmしか成長しないそうです。高い山の山頂のあたりを覆っているハイマツの群生がどれくらい年月をかけてそうなったかを思うと、自分がさせられている苦労など大したことがないのかも知れないと思います。

誰かが羨ましくなった時には、ハイマツでも地表を覆うことが出来るのだということを思い出すことにしています。

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