最近は年齢のせいかあまり服装に構わなくなってしまいました。
と言っても最もお金をかけていた頃でも他の女性と比べるとおそらくたかが知れていて、よく伯母などからはお前はいつも地味だと呆れられていました。
それでも、今の若い人からは考えられないくらいお金がかかっていたのではないかと思います。
当時はネットショップはおろかユニクロのようなファストファッションもなく、少しおしゃれなものを着たいと思うとデパートなどに買いに出かけるしかなかったからです。
衣料品が安価になった理由は、簡単に言ってしまえば国産品と輸入品の価格差です。
新卒の給与が長い間ほとんど上がらないというようなことを聞きますが、それはデフレや価格破壊の影響で、私が大学を出た頃に比べて価格が大きく下がったものの筆頭が衣料品や家電製品ではないかと思います。
別の言い方をすると、今の労働者は賃金の点で海外の労働者との競争に晒されています。
ニワトリが先か卵が先かは経済学者ではないのでわかりませんが、消費者の多くが安い商品を求めると薄利多売になるしかなく、衣料品や家電製品などの場合多売といっても限度があるのでコストを切り詰める。あるいは賃金の安い海外で生産する。その結果日本の従業員の給料も上がらず、さらに安い商品が求められる…
このままそれが進んで海外よりも日本で生産した方が安価になるポイントが来たら、またそれらの製造ラインが国内に戻って来るのかも知れません。私は心情的には多少高くても国産品の衣類を購入したいのですが、そもそも店頭にないことが多くて今は買いたくても買えないです。
それにしても、20代の頃より安い服を着ている50歳になるとは当時は思っていませんでした。
自宅のテレビはかつて購入したシャープの「世界の亀山」…
いい時代なのかその逆なのかわからないです。
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