サバイバル

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私がこの20年で、職場で最も多く耳にしたような気がする言葉の一つに「生き残り」があります。生き残るためにはああすれば良いのではないか、こうしたら良いのではないか…

人口が減少する低成長時代に、縮小するパイを奪い合う時の掛け声。

私にとってはあまり聞いていて愉快な言葉ではありません。

もちろん世の中は弱肉強食であって、生き残りをかけて戦うことが必要な場面が多々あることは承知しています。

ですが、その言葉を使って組織が構成員や従業員を叱咤激励する場面があり、それは語感とあいまって滅私奉公で働かないと失業するぞと脅すことと、あまり変わらないような印象を受けました。

生き残れ、という言葉の中心にはエゴイズムがある。

そして、手段を目的化している。

問題は生き残ることそれ自体ではなくて、その経緯で何を残したかではないでしょうか。

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