生まれ変わった日という言い方は、とても陳腐です。ですが、そうとしか言いようがない。
ベンゾジアゼピンから離脱して、離脱症状が一段落した日に目にしたベランダの緑。
緑が燃える、というのも使い古された言い回しですが、まるで生まれて初めて世界を見た人の眼に映るような、燃えるような鮮やかな緑。
ベンゾジアゼピンを服用している間、視覚がぼんやりしていたという自覚はまったくありませんでした。徐々にそうなっていたのでしょう。
だから、いきなり現れた生き生きとした視界に驚嘆したのです。
きっと一生忘れないと思います。
新緑の真如堂です。
実際には、離脱症状で瞳孔が開いていたのですけれどね…
Comments