アレキシサイミア

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私はASD(アスペルガー症候群)で、人の感情がわかりません。ここで「わからない」というのはよくアスペルガーの人が言われる空気が読めないという意味ですが、私自身は経験から推測したりすることや自分に同じような経験があったら共感する(共感という言葉よりも、理解という方が正確かも知れません)ことは出来ると思います。

ですが、少し前にアレキシサイミア(失感情症)という言葉を見かけて調べてみると、自分に当てはまるところが多かったです。つまり、人の感情どころか自分の感情もわかっていないことが多いと思います。ここで「わからない」というのは、暗闇にいる黒猫を見ている状態のように認識が難しいという意味です。

失感情症(アレキシサイミア)診断テスト|自分の感情がわからないのは病気? | Medicalook(メディカルック)
アレキシサイミア患者は自分の感情を認知、自覚したり、表現したりすることが苦手です。ですが、アレキシサイミア患者は感情が全くないというわけではありません。ここではアレキシサイミアの特徴や、なりやすい傾向のある人のパターンを見ていきましょう。
アレキシサイミア - Wikipedia

もちろん感情そのものは湧いているのだと思うのですが、それを認識したり把握したり言語化したりすることが困難です。

私は子供の頃から喜怒哀楽がわかりやすいというか、感情が豊かだと言われたこともありました。ですので最初は自分がアレキシサイミアだとはまったく思わなかったのですが、よくよく分析してみるとそうなのです。

眼の中にある盲点は、脳が視覚を補って見えているかのように錯覚させるために自分では存在を感じられないのだそうですが、私のアレキシサイミアもそれと似ていて、例えば自分が悲しくなるような状況にあるとその時には自分は悲しい思いをしていると勝手に思い込んでいて、実際には悲しさは感じていなかったという状態や、逆に、悲しさを感じていても周囲の状況などとかけ離れている場合には、自分が悲しさを感じていることには気付かない状態です。わかりやすく悲しみを例にしてみましたが、実際には強い感情であればもちろん気付かないことはなく、微妙な、あるいは弱い感情や持続的な感情、そして初めての感情が自覚出来ないようです。

自分の感情も自覚出来ないのに、他者のそれが感じ取れたり出来るはずもありません。そしてよくよく思い返してみると、どんな感情であれ(例えそれが私にとっていいものであっても)他者の感情をぶつけられたり目の当たりにしたりすると、私自身がそれに対して感じているのはただ困惑や恐怖だけだということに気付きました。

以前精神科でロールシャッハテストを受けたことがあり、その時に臨床心理士の人に感情というものに対する恐怖心というのか嫌悪感というようなものがあると指摘されたことがあったのですが、その時はいくら考えても思い当たるようなこともなく、ただ不審に思っただけでした。ですが、それから10年以上経ってようやくそれを自覚しました。

つまりそこにあって他の人にはよく見えているようなのに、私自身にとっては視界が暗闇なので認識出来ず、認識出来たとしても幽霊か猫か判断出来ないから恐ろしいのだと思います。

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