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京都に来て初めて七福神巡りを知りました。一月に京都の七福神をお祀りした7ヶ所をお詣りするとご利益があるそうです。3年前に1度、七福神巡りをしたことがあります。

日本最古 都七福神まいり

京都ゑびす神社は祇園にあって、文字通り恵比寿です。恵比寿様は耳が遠いそうで、いらっしゃる拝殿の壁をノックしてお詣りします。一月十日には、十日ゑびすで笹を求める人で毎年祇園全体がとても賑わいます。

六波羅蜜寺はゑびす神社と清水寺の間くらいにある天台宗のお寺で、弁財天です。西国三十三所の札所です。空也上人が開祖で、六波羅探題が置かれたところです。六波羅探題と同様に教科書に出てくる寺宝の空也上人像(口から念仏が小さな仏像になって出てくる様子のもの)も有名ではないかと思います。平家ゆかりのお寺なので平清盛像と平清盛塚があります。

革堂(行願寺)は寺町の御所の近くにあって、やはり西国三十三所の札所としても知られています。寿老人です。よく寺町を散歩するのでそのたびに立ち寄るこぢんまりとした親しみやすい天台宗のお寺で、通りがかりにお参りされている近所の人も多く見かけます。

東寺(教王護国寺)は言うまでもなく真言宗の総本山で、毘沙門天です。京都のシンボルとなっている新幹線から見える五重塔や、立体曼荼羅などで有名です。東寺には何度行っても立派さに圧倒されるのですが、広々として何故か明るく快適な気持ちになるお寺です。

萬福寺は宇治の黄檗にある黄檗宗の本山で布袋尊です。明から招聘された隠元が開祖で、中国風の建築が目を引くお寺です。異国風の建築にも心をひかれますが、私が好きな普茶料理という中国から伝わった精進料理が食べられることもあって、何度も行っています。蓮の花も有名なのですが、隠元ゆかりの隠元豆も植えられています。

赤山禅院は福禄寿で、延暦寺の塔頭です。京都の鬼門を守るお寺として知られていて、猿がカゴに閉じ込められている鬼門封じの像が拝殿の屋根にあります。天台宗らしい端正なたたずまいのお寺で、千日回峰行をされた大阿闍梨がいらっしゃるところです。

松ヶ崎大黒天は正式には妙円寺という日蓮宗のお寺で、文字通り大黒天です。松ヶ崎は五山の送り火の妙法の字で知られていますが、その麓にあって日蓮宗らしい質実剛健な感じのお寺です。

赤山禅院と松ヶ崎大黒天はそれほど離れていないので同じ日に、ゑびす神社と六波羅蜜寺も同じ日にお詣りしました。その年は雪が降ったりと寒かったのですが、ぎりぎりで一月中にすべてお詣りすることが出来ました。

毎年七福神巡りをされる人も結構いらっしゃるようですが、七福神巡りの人に限らずどこも地元の人の信仰が厚いところです。

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