遺伝と環境

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鬱病で精神・神経科に初めてかかったとき、とにかく知りたかったのが、鬱状態になった原因でした。遺伝ならあきらめるし、そうでないなら原因を取り除けばいいと思ったのです。

主治医に、「遺伝なのでしょうか、環境なのでしょうか」と尋ねると、「遺伝と環境が相互に影響しあってできた考え方の癖のようなものが原因で鬱病になる」という答えが返ってきました。

原因を特定して取り除いたら治るだろう、という浅い考えが消し飛んだ瞬間です。

原因を取り除くことはとても難しそうで、大変なことになってしまったと思いました。

発達障害についても、遺伝と環境両方の因子があるといわれています。両方が複雑にからみあっているという点では同じですが、鬱病の方は条件が揃ってしまうと誰でもなる可能性がある一方で、発達障害に関する双生児の研究では遺伝がすべてではないらしいことがわかっていますが、鬱病よりも遺伝の要素が大きいと思います。

ですので、発達障害がわかったときに、遺伝と環境がもたらした思考行動パターンが環境の変化に適応できずに鬱病になったのだと納得しました。

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