病識

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人格障害は病気とまでは言えず、性格の極端な偏りであるとされています。本人がそれが原因で鬱病などを発症したら治療の対象になりますが、そうでなく治療はおろか診断もされていない人は多いのではないかと思います。

人格障害の中でも、特にクラスターBに分類されている反社会性人格障害・演技性人格障害・境界性人格障害・自己愛性人格障害は、本人よりもむしろ周囲が病んでしまうことが多いのではないかという気がしています。

私の伯父伯母や父は自己愛性人格障害ではないかと思われるのですが、もちろん本人達はそんなことは思いもよらないことでしょう。自分の脆弱なプライドを維持するために常に周囲を巻き込んで疲弊させるわけですが、それが当たり前だと当人は認識しているに違いないからです。

こうした人は、客観性を欠いており相手の立場に立って考えることはしないのですが、それは実は私自身のような発達障害者にも当てはまることです。

では、発達障害とクラスターBの人格障害では何が違うのでしょうか。

発達障害者の場合キャパシティが足りないので自分の立場でしか物事を見られない一方、人格障害の場合にはしようと思えば他人の立場に立つことが出来るのにしないのです。よく書籍には悪意のあるなしで見分けるというようなことが書かれていますが、したくても結果として出来ないのが発達障害、しようとしないのが人格障害、と言えるでしょうか。

ですが、いずれにしてもどちらも自己中心的な存在ではあるので、見分けることは専門家でないと難しいでしょう。

カサンドラ症候群の人のパートナーとして描かれている人が、私が読んだ限りでは発達障害ではなく人格障害ではないかと思われるということが結構あります。

なお、これまでついここには「人格障害」と書いてしまっていましたが、今は「パーソナリティ障害」とする方がいいようです。

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