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中学校に入ってから3年生の一学期で転校するまでの間、方向が同じなので毎朝父の通勤する車で学校の近くまで乗せて貰っていました。

父の車に同乗するということは私の方からお願いしたのではなく、おそらくバス代の節約という意味もあったと思います。

朝なので家の近くの道路はいつも渋滞していて、父はそれにいつも苛立っているようでした。横道から入って来ようとする車があったり、前の車がブレーキをかけたりするたびに、イライラとそれに怒っていました。

それに加えて、毎朝私が乗っている間ずっと私のことを叱っているというのか、小言を言っているのです。2人きりで車に乗っていたら逃げられないのでただ叱られているより他なく、教室に入る前に涙を拭いたことが何度もあるくらい毎日酷く怒られていました。

もともと車を運転する時の父はいつもより一層不機嫌というのか、感情をあらわにしているというのか、ストレスをぶつけて来るというのか、乗せてもらう側としては腫れ物にさわる感じにさせられるようでした。運転も荒い時があり、何しろハンドルを握っているのでこちらとしてはヒヤヒヤしながら黙って言う通りにせざるを得ないのです。

ですが、何故か父が私に怒っていた理由は思い出せません。

そもそも毎朝毎朝どこから、あるいは私の何からそんなに怒る種を見つけていたのか、今思い返しても不思議です。当時は学校も企業も週休二日ではなかったので、日曜日以外はそんな感じで毎朝怒られていたことになります。

普通の人なら同乗をやめるか、不登校になるかなど何らかのリアクションをしていたのではないかと思うのですが、転居・転校して2人とも電車を使うことになるまで我慢しました。

それは別段辛抱強かったからではなく、怒られる自分が悪いと思っていたからです。

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