突然出勤できなくなった日

精神

鬱病の兆候があったといっても、それは今思い返してみてわかったことです。

二度目の就職と結婚、引っ越しを同時にしてから、忙しく働く毎日でした。どんどん痩せてきたことだけは自覚していました。

しばらくすると風邪でよく仕事を休むようになり、しかもなかなか治らないのでおかしいと思っていました。

2003年の3月の終わりにインフルエンザにかかって寝込んでいるうちに4月に入り、新年度のルーティンを初めようとした頃のある朝、インフルエンザは治ったのに、出勤しようとしてもどうしてもできなくなりました。

身体が動こうとしないのです。正確には出勤の準備をしようとすると動かず、それ以外なら力を振り絞ればなんとか動くという状態でした。

とにかく、その日は仕事を休むことを職場に伝えるのが精一杯です。

自分でも訳がわからず驚きと不安でおろおろしていましたが、夫の勧めで総合病院の精神・神経科に駆け込みました。何も言われなければ、ずっとベッドで寝たままでいたと思います。

フリーズを繰り返していたコンピュータが、クラッシュしてシャットダウンした日でした。

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